備忘録

ブログタイトルの数字はアバスチン治療の回数

2015年4月

記録

4月上旬
大学の健康診断(内科検診、視力検査、身体測定、尿検査、胸部レントゲン)
この時点で全く体調不良なし。自覚症状なし。

4月17日
健康診断の結果、肺に影がある為精密検査を受けるよう大学の保健室から連絡があり(ちなみにこの時は保健室の先生に「ただの血管の影って場合もあるしきっと何の問題もないと思いますよ」と言われた)、学校から指定された医学センターへ行く。そこでレントゲンとCTを撮り、結核の疑いありということで、紹介状を書くのでこれから大きい病院に行ってくださいと言われそのまま市立病院へ行く。この時点で私のメンタル死亡。バスに乗って病院に到着、問診と採血をして、結核菌の有無を調べるために痰を出してくださいと言われて、痰が出やすくなる機械?みたいなのも試したけど出なかった。オッサンみたいにカッ!ペッ!ってする勇気がなかったのもあるけど本当に出なかったんですよ…
その日が金曜日で、次回月曜日に外来に来るまで、(結核だった場合)感染する恐れがあるので出来れば家から出ないでくださいと言われて軽く動揺
私「今週末発表会があるんです…」と号泣。先生、「練習してきたのにねえ」とティッシュ探しながら慰めてくれる。先生好き。
その後、耳の裏が痛くなるような締め付けが強い厳ついマスクと痰を入れる容器をもらって、しょんぼり帰りながら結核について調べまくる。周りに菌撒いてたらどうしよう…ってめちゃくちゃ焦ってバスで泣いた。そして家に着いてまた1人で大泣きした(笑)

この日は計算外のことがたくさんあった。
その1。医学センターで、レントゲン代は大学持ちになると聞いていたから手持ちのお金が全然なくて、予定していなかったCTを撮ったから支払いが出来なかった。振り込み用紙をもらって帰った。

その2。朝一で病院に行って終わったらすぐ学校に向かって2限に間に合う予定だったのに学校に行くことすら叶わず。
あと、医学センターでは市立病院の外来受付が11時半までと言われていたのに実は11時で(後日知った)、普通に11時過ぎてて受付のお姉さんに怪訝な顔をされてへこんだ…。けど追いやることなく受け入れてくださったので感謝しています…。大きな病院にかかるのが初めてで、しかも家から遠くて、1人でただでさえ不安なのに待合の場所が3回も変わって、最終的に感染症部屋?というのか知らんけど真っ白な小さい部屋で待つことになった時は本当に…えらいこっちゃ〜〜って思った。担当の呼吸器内科の先生と看護師さんの優しさにはすごい救われたけど、この日が一番メンタルやられた気がする。告知の時よりも。朝練するから早い電車乗るって嘘ついて家を出て、どうせ異常なんかないやろうし検査代大学持ちやしパッパと終わらせて学校行こって思ってたのにこんな大ごとになりました。

4月20日
やはり痰が出なかったので、前日夜から絶飲食して、胃液検査をすることになってしまった…。おそらく人生で一番(物理的に)苦しい瞬間笑笑(今だから笑える話)
鼻からチューブ、今思い出しても苦しい(笑)嘔吐反射がひどくて、喉のあたりをチューブが通ると息が出来なくてオエオエ。看護師さんが体を支えて背中さすったりしてくださるんやけど、あまりの苦しさで涙と鼻水が止まらない。吐き出そうにも吐き出せないし、飲み込むしかないのでなんとか飲み込んだ。先生と看護師さんのおかげで無事(?)に終了。
しばらく放心状態やったけど、この後CT撮ることになってたから検査着に着替えて、看護師さんに支えられながら半泣きでCTの部屋へ。人生初造影剤。男の人いっぱいいる無理(?)…針痛い無理…熱いのきた気持ち悪い無理…と思ってるうちに人生2度目のCTが終了。
そのあと消化器内科に移動して、腹部のエコー。くすぐったくてしょうがなかったですね。1人で我慢大会してました。けど、エコーしながら先生たちが何か喋っててすごい不安になって慰められて悲しくなってグズグズ泣きました。(何歳やねん)
この時エコーをしてくださった先生が後々肝生検や病名の告知をしてくださるんですが、最初は「男の先生嫌やししかもこわそうやし早く呼吸器内科の先生のところに戻して〜〜〜」とか失礼なこと思ってたな…そして私はこの診察の時話そっちのけで死ぬほど目を凝らしてカルテを見ていた。自分が何の病気なのか少しでも早く知りたくて、カルテに散見された単語を調べまくった。腫瘤って何?というそういうレベルで。

4月24日
とりあえず結核ではないということがわかった。
この時点で肺と肝臓に腫瘤があるとわかっていて、その上でリンパ節などに転移してないか詳しく調べるためにPET-CTをすると言われた。(←うろ覚え)多分この時にはもう生検をする流れになっていたから、その際にどこから組織を採るかを決めるという理由もあったと思う。というかそれがメインか?(よくわかりません。)
(ネットでPET-CTについて調べると「がん」というワードが沢山出てきてさすがにびびったのは覚えてる。その時は、まさか違うだろう、さすがにそれはないだろう、と思っていた)そういえばサルコイドーシスの疑いもありって言われた。サルコイドーシス…サル…さる…猿…?🐵
追記:検査報告書なるものに、サルコイドーシスのほかに悪性リンパ腫、血管肉腫、ユーイング肉腫の疑いもあり、と。ビビる大木〜〜〜〜〜余談多すぎてすみません

4月30日
PET-CT検査。
大学はゴールデンウィークに入り休み!この日は初診振りに1人で病院へ。お出かけ気分でルンルンと向かったけど病院に近付くうちにとんでもなく緊張してきてバスの中で胃が痛くなったのを覚えている。(この時気を紛らわせるために聴いていたラフマのピアノ協奏曲第2番第3楽章は完全にこの時の思い出の曲になってしまった)
受付を済ませて院内の健診センターへ。案内を受けて検査着に着替える。問診。身長体重測る。そして薬剤を点滴…まではよかったんですが、針が自分の腕に刺さっているという光景がダメだったのか、段々気分が悪くなり吐き気と頭がぼーっとして、座ってもいられなくなった。看護師さんに抱えてもらい隣の部屋のリクライニングチェアへ。冷や汗がひどかった。採血や注射が特別苦手というわけではないから自分でも驚いた。看護師さんに薬のせいですかと聞くと、精神的なものだと思うよ、と。
少し落ち着いてから血圧を測ってもらって、500mlペットボトルのお水をもらい、ここから安静開始。ケータイも本もダメだし、本当にただぼーっとしてただけ。幸せな時間だった。
1時間程の安静時間が終わり、トイレを済ませていざCTへ。
体を固定されて、仰向けでぼーっとしてるだけなので、眠気で何回かビクッとなって焦った。30分程で1回目の撮影が終わり、再び数十分リクライニングチェアで待ち、2回目の撮影。またうとうとしてるうちに終わり、水分いっぱい取ってくださいね~と送り出されて終了。折角の休み…と思いながらも、体から微量の放射能が出てるらしいのでさっさと家に帰りました。